プロテスタントに侵入したオカルト



 プロテスタントの教会では「聖霊による賜物」ということで数多くの「偽預言者」が活動している。
 サタンはもともとは光の御使いルーシェルであったから、光の御使いを装う。聖霊を装うことも、マリア、イエス、使徒を装うことも、主なる神ご自身を装うこともする。
 サタンには、エバを騙した最初から一貫した特徴がある。それは、神の言葉を引用しながら、その解釈を巧妙に歪めて、人間に受け入れさせることである。神の言葉の中に、誤った言葉を混じらせることにより、残りの正しい教えをも偽りに変貌させて、サタン信者にするのである。
 サタンはエバを騙したときも、イエスを誘惑したときも、神の言葉を引用した。エバはサタンの誘惑にあらがえなかったが、主イエスは神の言葉を正しく引用してサタンを退けた。

 これと同様のことが、聖書にも言える。神ご自身が、預言者を通して忠告している。旧約聖書の中にも、新約聖書の中にも、サタンの偽りが混じっている。目覚めて、それを見分けることができなければ、いとも簡単にサタンの術中にはまってしまう。堕落前のエバでさえ、サタンの術中に落ちたのだ。

 教会は「聖書はすべて神からの啓示によって書かれたもの」としているが、聖書が偽りの筆で書かれたものであると、主なる神ご自身が聖書の中で語っておられるのである。
 旧約聖書に治められている預言書『エレミヤ書』では、神ご自身が預言者エレミヤを通してイスラエルの民にこう告げている。

「どうしてお前たちは言えようか。『我々は賢者といわれる者で、主の律法を持っている』と。まことに見よ、書記が偽る筆をもって書き、それを偽りとした。」(8・8)

「わたしはお前たちの先祖をエジプトの地から導き出したとき、わたしは焼き尽くす献げ物やいけにえについて、語ったことも命じたこともない。むしろ、わたしは次のことを彼らに命じた。『わたしの声に聞き従え。そうすれば、わたしはあなたたちの神となり、あなたたちはわたしの民となる。わたしが命じる道にのみ歩むならば、あなたたちは幸いを得る。』」(7・22〜23)

 教会は 「聖書はすべて神からの啓示によって書かれたもの」としているが、それならば教会は聖書が偽りの筆をもって書かれている偽りであることも認めていることになる。にもかかわらず聖書を引用して人々を教え導いているということは、教会は人々を偽りをもって教え導いていることになる。既にサタンの術中に堕ちているのである。

 聖書はまた、翻訳される度にも、出版される度にも、修正が加えられてきた。いや修正というより、大胆すぎるほどの大幅な変更が重ねられてきた。 「聖書はすべて神からの啓示によって書かれたもの」ならばどうして何度も何度も修正するのか。
 修正(改訂)されるたびに聖書から重要な言葉がなしくずしに消され、代わりに「繁栄の神学」「インナーヒーリング」などの新たな考えが吹き込まれ、巧妙に骨抜きにされてきた。日本語への翻訳についても、「聖なる高台(バアルの偶像崇拝の祭壇のこと)」を「高き所」とするなど、ソロモン王やイスラエルの民のバアル崇拝を分かりにくくさせるような改ざんを重ねている。

 では、なぜ聖書は、これほどまでに何度も改訂がなされてきたのか。
 「フラムの子ら」のプロテスタントに対する目的は、プロテスタントのあらゆる教派を「神の愛」から引き離して、「自由・博愛・平等」というフリーメーソンの旗印=人間愛のレベルに引き下ろし、サタン信者にすることにある。人間的なレベルの愛とは、アダムがエバに同情して罪を分かち合った偽りの愛でしかない。アダムはエバと違ってサタンに騙されたのではない。エバに同情して、罪を分かち合い、堕落したのである。同情は、愛ではない。
 教会に侵入した「フラムの子ら」は、「救われるために悔い改めは必要ない」、「罪との分雛は悔い改めに必要ない」、「クリスチャンがこの世と分離する必要はない(富の信仰)」、「異言を話すと富者になり、物質的な祝福を受けるようになる」、「律法に束縛されることはない」などの偽りの種をプロテスタントに蒔き、それを育て、実らせた。教会は富を求めるようになり、「繁栄の神学」や「富の信仰」の種が蒔かれてからは、教会は神にではなく富に仕える集団へと堕落した。「フラムの子ら」は、米国最大の聖書出版社ゾンダーバンをはじめとするキリスト教出版社を所有し、あらゆるクリスチャン・メディアに影響をもつことによって、こうした種を蒔いているのである。

 プロテスタント教会を席捲した「リバイバル運動」(「聖霊の第3の波」とも言われる)の推進者たちは、「再臨には2段階あり、最初の再臨の時にイエスは見えない霊として来られ、『勝利者』のうちに受肉する」と言っている。彼らが言う『勝利者』とは、彼らが「預言者」とするベニーヒンたちや、彼らが「使徒」と呼ぶ者たちのことである。彼らが認める「使徒」や「預言者」にはキリストの権威があるとされ、それに逆らう者は反逆者とされる。そして彼らは「これらの反逆者を駆逐・削除して地を清めないと、キリストの2段階目の『目に見える形』での再臨はない」という。
 彼らの正体は、集会に参加した人の証言や、収められたVTRなどによって、少しずつ暴露され始めている。彼らは日本でも名古屋などで大集会を開き、日本の教会は彼らをこぞって受け入れた。しかし、彼らの正体は教会に入り込んだサタニストに他ならない。
 彼らの教えのもとになっているのが、18世紀のプロテスタントに生まれた「携挙」という教えである。キリストが肉体をもって再び地上に来られることを「再臨」というが、「携挙」というのは、その前に「キリストの空中再臨」というものがあって、世界を襲う患難時代の前にキリストが空中に来られて忠実なキリスト教徒を生きながらに空中に引き上げて天国に連れて行き、その後、地上に最終戦争が起こり、殺戮と荒廃が地を覆い、地上の人間が死に絶える寸前にキリストが地上に再臨し、世界の軍隊を滅ぼして平和をもたらす、というのである。
 この「新しい携挙説」を説教し始めたのは、イエズス会と友好的なイギリス・スコットランド・アイルランドのプロテスタントのグループで、 『アメリカ宗教辞典』によると、この考えは1830年にマーガレット・マクドナルドから始まった。チャネラーであるというマーガレット・マクドナルドは、自分が見た幻についてイギリスのロバート・ノートン博士に話して聞かせたという。聖書では霊媒(チャネラー)を禁じているが、イギリスのプロテスタントのアーヴィング派も、この教えを広めている。彼らは、イエズス会士のエマニエル・ラカンタ(ラビ・ベン・エズラ)から教えを受け、この教えを広めた。
 チャネラーのマーガレット・マクドナルドは、 「帰って来たキリストにクリスチャンたちが個々に携挙される」という幻を見たと言って、「再臨されたキリストがユダヤ人の王として世界を1000年間支配する」と宣伝し始めた。アイルランドのプロテスタントのグループや、アーヴィング派その他の人々がマーガレットの家に行き、彼女の話を聞いたという。アーヴィングは間もなくマーガレットの幻について説教を始めた。
 しかし最近では、多くの教派や学者たちが「携拳」について疑間を表明するようになった。聖書本来の趣旨とは違っていると言い始めているのである。

 「フラムの子ら」が、プロテスタント教会が盲目的に絶対視する聖書に手を加えることにした兆候は、19世紀に進化論によって聖書を動揺させた頃にみてとれる。20世紀に入ると彼らは、新しい信仰の波『ペンテコステ派』を生んだ。この教派には数多くの「ウィッチクラフト」が訓棟されて送り込まれた。ウィッチクラフトとはオカルトの指導者グループで、欧米で流行している神秘主義・秘儀・占いを主導しているグループである。そしてウィッチクラフトの母体は、イルミナティなのである。
 ペンテコステ派の最大派閥の聖職者は3歳の実の娘をレイプしたことで有名だが、彼らは聖職者の衣を身にまとってあらゆる残虐さと汚れとで人々をマインドコントロールしている。
 ウィッチクラフトがクリスチャンに呼びかける際の主要な舞台の1つに、「ユニティ・チャーチ」がある。テキサス州ダラスのユニティ・チャーチでは、教会のメンバーである女性ヌード・アーティストが、男性・女性・子供の信者の前で、彼女の「演技」を披露した。また、「ブラザー・ヤコブの最後の審判のプロセス教会」もイルミナティのグルーブである(チャールズ・マンソンもこの教会のメンバーだった)。 彼らは人身供犠を行い、キリスト教会を爆破する。彼らの預言者マザー・エリザベスは元「アッセンブリーズ・オブ・ゴッド」の会員であった。プロセス教会は、聖書にはない「輪廻転生」を信じている。「ガーディナリアン・ブラザーフッド」はイギリスのウィッチクラフトの親和会である。

 ウィッチクラフトのメンバーは、「1700年代に神々がロスチャイルド家に宿るようになった」と信じており、「フィリップ・ロスチャイルドの娘はセミラミスの霊を持っている」と信じている。セミラミスは創世記に登場するクシュの妻で、「塔がある町=バベル」を建設していたニムロドを生んだ母である。クシュは死ぬ時、息子ニムロドとその母セミラミスを結婚させたが、ニムロドは殺されて体を切断された。セミラミスはニムロドの体の断片を集めたが男根がどうしても見つからなかったので、彼の男根を呼び戻そうとし、そのシンボルとしてオベリスク(塔)を作った。これがエジプトやバチカンやワシントンに建てられているオベリスクである。
 ウィッチクラフトのメンバーは催眠術やあらゆる占いを学んでいるが、これをキリスト教会に導入しているのがカリスマ伝道者として有名なルース・カーター・ステイプルトンやウォルター・マーチンらである。彼らは神が固く禁じている魔除け・御守り・まじないなどをパワーの源と考え、乱交や麻薬にも手を染めている。
 ウィッチクラフトの入門の階級はフリーメーソンの第1階級と同じで、入門者は『秘密の誓い』をさせられ、僧侶の手が塩水の中に浸されて入門者に振りかけられ、「生まれ変わった」とされる。また、ウィッチクラフトの教会には、カトリック教会そっくりの祭壇がある。ウィッチクラフトの低いレベルでは「神々のシステム」というものが教えられる(ジュピター、ヴィーナスなど)。高いレベルではルシファー礼拝の真相が教えられ、ロスチャイルドは肉体を持った神だと教えられる。ルシファーは善い神であるとされ、聖書の神は邪悪な神だとされ、イエス・キリストはルシファーを気取る詐欺師だとされる。また彼らは、インドやチベットなどの多神教や偶像崇拝をルシファー礼拝への導入に利用する。マイトレーヤ信仰なども、そのひとつである。彼らは、最終的にはそれらの頂点に君臨するルシファーこそが神であるとしたいのである。
 アメリカの有名な癒しの女性伝道者キャサリン・クールマンは、オカルティストたちの間でも有名で、ウィッチクラフトのチーフだったという。彼女は1976年2月20日にガンで死亡し、現在その地位を引き継いでいるのはカーター元大統領の妹ルース・カーター・スティブルトンである。キャサリン・クールマンは、フリーメーソンが3分の1を占める南部バプティスト派で教職者の資格を取り、アメリカで一世を風靡したファンダメンタリスト(キリスト教原理主義。アメリカ・日本・韓国などに進出している自称キリスト教)のペンテコステ派の女性伝道者となった。彼女の集会では多くの人々が失神し、多くの奇蹟をあらわしたとされる。
 近年、このキャサリン・クールマンの霊感を受けたと称する人々がアメリカや日本で活動している。中でも「預言者」とされるベニーヒンは、キャサリン・クールマンの墓で特別な霊感を受けたと公言している。この他、キャサリン・クールマンの弟子を自称する多くの人々が集会で会衆を操り、泣く者、叫ぶ者、笑う者、倒れる者、動物の真似をする者らが出ている。これを彼らは「霊の解放」と呼んでいる。

 フリーメーソン会員によって創始されたアメリカのキリスト教系新宗教は他にも数多く、モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)の創始者ジョセフ・スミス・ジュニア、エホバの証人(ものみの塔聖書冊子協会)の創始者チャールズ・テイズ・ラッセル、クリスチャンサイエンスの創始者メリー・ベイカー・エディらがいる。また、ロータリークラブの創始者ポール・ハリスもフリーメーソンであるが、ロータリークラブはフリーメーソンとのつながりを否定している。

 彼らは、プロテスタントの中にオカルトや占い、偽預言を普及させ、米国の神学校の運営資金の大半を提供して、キリスト教諸派の支配にかかわっている。また、大学の運営資金の大半を提供し、様々な宗教団体に多額の寄付をしている。さらに、主要な新聞、雑誌、テレビ局を支配して、これらの影響力で様々な反キリスト教団体の設立に手を貸している。米国の神学校、教会の役員会、キリスト教系大学の設立のための資金の多くは、彼らから出ているのである。
 彼らはまた、各種の宗教団体を支配するための財団・基金を運営している。彼らの財団は、プロテスタントの人々を操るために巨額の資金を提供しており、この財団・基金から寄付を受けた種々のグループが、彼らの計画の役に立っている。この基金は、異教派間カウンセリング・サービス、日米欧3極委員会、米国自由人権協会、アメリカ歴史協会、アメリカ哲学協会、アメリカ・カトリック大学、チリ・カトリック大学、外交問題評議会、人口問題協議会、ノートルダム大学などに使われている。新世界秩序(ニューワールドオーダー)を目指す財団の支援対象として、カトリックも重要な存在となっている。ローマ・カトリック教会、 聖公会、ユニテリアン・ユニバーサリスト教会は、いずれも新世界秩序(ニューワールドオーダー)の重要な役割を果たしている。ユニオン神学校も、彼らの基金によって運営されている。プロテスタントの神学校で彼らの基金を受けているのはユニオン神学校だけではない。

 1952年、下院議員ユージン・E・コックスは委員会を組織して、彼らの財団の活動を初めて明らかにしようとした。ところがコックス委員会はいたるところでその調査に対する激しい反対に遇い、その後、病気になり、亡くなった。委員の1人であった下院議員キャロル・リースと彼の法律顧問リーン・ワムサーがこの調査を続けようとしたところ、彼らの配下の者や新聞が全力をあげてリース議員を抹殺しようとした。 リース委員会の調査には最小限のごくわずかな時間しか与えられず、調査のための予算もないに等しかったが、1930年代の初めに彼らの財団が巨額の資金を何に費やしているかを明らかにすることができた。 その資金はマルクス主義、世界政府計画、社会主義を浸透させるのに充てられていたのである。
 リース委員会の法律顧問リーン・ワムサーがこの調査について書いている。 「米国の主だった教育関係者が、わが国の学校制度を利用して社会主義の浸透をはかろうと考え、実際に陰謀めいたことをしていたのは確かだという結論に達する」。
 彼らはアメリカの学校や大学での社会主義教育の陰にも、また全米教育協会の方針の裏にも、彼らの財団がいることに気づいた。 リーン・ワムサーは、こうも報告している。「財団や系列組織の非常に強力な複合体が、長年にわたって教育界を支配する領城を広げてきた。この複合体の形成に大きな役割を果たし、自らもその一部となっているのがロックフェラーとカーネギーの諸財団である」。

 教育関係の書籍製作会社の1つにグロリエ社があるが、ここでも彼らが社の重役会に名を連ねている。ユネスコの国際書籍委員会の委員にも彼らは名を連ねており、国連でも多大な影響力を保っている。
 1945年1月31日、ジョン・デービッド・ロックフェラーは、ニューヨークのプロテスタント・カウンシルで演説し、キリスト教の諸問題に対する解決策として、「キリスト教は『現人神の教会』になる必要がある」と聴衆に語った。
 彼らは様々な雑誌や新聞を圧倒的に制している。彼らが掌握している雑誌に『タイム』誌、『マッコールズ』誌などがある。 こうしたエスタブリッシュメントのメディアは、アントン・ラヴィの悪魔の教会の後押しをして有名にしている。1967年1月31日付『ニューヨーク・デイリー・ニューズ』紙は、アメリカで初の悪魔崇拝的結婚式を挙げるアントン・ラヴィの記事を載せた。 また、70年3月号の『マッコールズ』には、悪魔の教会に関する記事が載っている。ラヴィの悪魔の教会が知名度を得ることで、悪魔崇拝をさらに浸透させ、真の隠れた悪魔崇拝への批判をそらしてしまうばかりか、『マッコールズ』のこの号ではアントン・ラヴィの教会が実際よりよく見えるようなものにしている。
 1972年6月19日、『タイム』誌は「オカルト、第2の信仰」という記事でラヴィのための報道を行なった。
 G・P・パトナム社に出資しているMCA社の会長ルー・ワッサーマンはロックフェラー大学評議会のメンバーである。G・P・パトナム社はフォン・デニケンの反キリスト的UFO教論を出版していた。 また、ケイデンス・インダストリー社はマーベル・コミックスを擁するが、同社の重役たちは外交間題評議会のような席でデービッド・ロックフェラーの話を聞く立場にある。マーベル・コミックスがオカルトや「悪魔の子」のようなヒーローを普及させているのは、不思議ではない。
 悪魔崇拝と世界で最も有名なテレビ伝道者ビリー・グラハムについての本を広めたハーストは、ビリー・グラハムを財政面で後援し宣伝することで、今日の姿に作り上げた。 ロックフェラーは、ビリー・グラハムのニューヨークでのキリスト教信仰復興運動を支え、チェース・マンハッタン銀行を通してビリー・グラハムが世に出るのを手助けした。ビリー・グラハムは、フリーメーソン33階級である。彼は20世紀を代表する「福音的な」伝道者として知られ、時には使徒以来の最高のクリスチャンとさえ言われる。 彼はパーキンソン氏病を患い、2005年に最後の伝道集会を行っている。
 ビリー・グラハムがフリーメーソン33階級であることの証人は、フリッツ・スプリングマイヤー、ユースタス・マリンズ、デス・グリフィン、ジョン・コールマン、テックス・マーズなど、数多い。この人々は無数の証言者から証言を得ている。 ビリー・グラハムはホモ・ゲイ・レスビアンに関しても「それは大きな罪ではありません」と言ってレポーターたちを驚かせた。1994年には、ホモとは「そのように生まれついたのです」と言っている。アメリカのテレビ、ラジオのメッセンジャー、クリスチャン誌、新聞の編集者、教会の牧師たちは、グラハムの非聖書的な見解に異を唱えない。 ビリー・グラハムは、サタン礼拝の席に出席しているところを元「13ドルイドカウンセル」のジョン・トッド他に目撃されている。
 様々な反キリスト教団体の設立に手を貸してきたモーリス・ ストロングは、ロックフェラー一族の親しい友人である。彼はマザー・ガイア(地母神)崇拝を押し広めてきた。 デービッド・ロックフェラーはモーリス・ストロングと彼のニューエイジ思想に協調している。
 超心理学などのオカルトを推進するマーカス・バックとガードナー・マーフィにも、ロックフェラー家とのつながりが見られる。マーカスは1906年生まれで、ロックフェラー財団は34年から36年まで、彼に「研究および創作」奨励金を支給している。ガードナー・マーフィは1950年、ニューデリーでユネスコのためにインド文部省のヒンズー教徒を相手にコンサルタントをしていた。 52年から68年まではカンザス州トピカのメニンガー財団で調査部主任を務めた。メニンガー自身はエリート層のためのいくつかの環境保護団体の役員やアスペン・インスティテュート名誉役員、フリーメーソン、米国自由人権協会のメンバーであり、W・クレメント・G・ストーンの親しい友人である。ストーンはフリーメーソンであり、オカルトの米国心霊研究会のメンバーであり、メニンガー財団の財政的な後援者である。 連邦教会評議会はロックフェラーの財力によってかなりの資金がまかなわれていた。
 連邦教会評議会がキリスト教を破壊するために計画されたことや、実際はエリート層(イルミナティ)によって創設されたのに、それを草の根運動によるものに見せかけるため、入念に筋書きが練られたことが知られている。
 ここの運営者たちは高位のフリーメーソンや社会主義者や世界政府主義者であった。ルシス・トラストのようないくつかの宗教グループを直接支配するデービッド・ロックフェラーは、ルシス・C・トラストの経営陣で重要な位置を占めている。 ルシス・C・トラストは、アリス・G・ベイリーの著書『エクスターナライゼーション・オブ・ザ・ヒエラルキー(階層制)の体現)』を出したが、同書は悪魔崇拝者とニューエイジ運動のために、霊的な階層制(実は悪魔の階層制)が彼らの地球支配を体現していく計画を明らかにしている。その計画についてきわめて詳細に述べており、ニューヨークやロンドンほかヨーロッパの神秘学派のニューエイジ運動家の間で、ニューエイジ、世界政府主義、世界政府をどのように広めるかの教科書になっている。 ニューエイジを広める3つの媒体は、まずフリーメーソンの支部、次に教会、そして教育である。

 事態はメーソンによる全キリスト教会の一致という、彼らの目的の実現まであと一歩のところにまで、こぎつけている。 プロテスタントとカトリックを一つにまとめる運動を推し進めている「世界教会会議(WCC)」と「米国教会会議(NCC)」は、メーソンによって 推進されている。世界教会会議(WCC)と米国教会会議(NCC)は、すべてのブロテスタント教派と単立教派を一つに集めて、カトリックとの連合を目指す組織である。
 WCCは共産主義を認めていて、いかなる異教とも平和(の名の下での妥協)を持とうとしている。 この主イエスへの反乱は、アメリカの伝統的な教会からの献金によって支えられている。